A1 聞こえで不便を感じるようになられたら、先ずはその原因を耳鼻科で診ていただくことをおすすめ致します。
先生が治療での回復は難しく、補聴器の必要性を説明された場合は、 出来るだけ早く補聴器の使用をご検討ください。
長い間耳からの情報が入りにくくなると、言葉の聞き取る能力に影響 が出やすく、いざ補聴器を使用しても思うような効果が出ない場合がございます。
補聴器の装用は早く始められるほど、耳や脳が補聴器の音に順応しやすく、補聴器の取扱も早く慣れていきます。
最近では難聴を放置すると、うつ病や認知症に関係してくるとの報告もございます。
A2 補聴器を使用することにより、今まで聞こえにくくなっていた周囲の環境音が聞こえるようになると、その音が最初は気になり雑音と言われる場合があります。補聴器を購入したがうるさくて使用をやめてし まう原因の一つですね。いくら値段が高くて高性能な補聴器でも、周りの環境音を完全に消してくれる補聴器はありません。健聴な方が環境音を「うるさい!」と感じないのは、常にそのような情報が耳から入ってくることに脳が慣れているからです。
何年もかけて徐々に聴力が低下していき、入ってくる情報が少なくなり静かな事に慣れてしまっている脳に、いきなり他の方が聞こえている程度の音の情報が、補聴器を通して入ってくることで「うるさい」と感じてしまうのです。
ですから補聴器をご購入後は、疲れにくい静かな音の設定から、少しずつ入ってくる音の情報を増やす様に調整を繰り返すため、数ヶ月の時間をかけて使える(聞こえる)補聴器に仕上げていく調整が大変重要になってくるのです。
少しずつ情報が入ってくる事で、何の音が聞こえているのかわかるようになると、その様な周囲の音にも慣れていき、環境音(雑音)が気にならなくなります。
●片側だけで聞くよりも小さい音量で聞き取れます。
●複数の人との会話や騒がしい場所でも言葉が聞き取りやすくなります。
●音の方向や距離感が分りやすくなるめ、外出時の安全性が向上します。
●音を分散して聞くため耳が疲れにくくなります。